自主創作SF_80光年のヴァンライフ:1

初投稿です。

今の世の中たくさんのハードだったりソフトだったりする素晴らしいSFにあふれていますが、ある日突然SFを書いてみようと思ったのはやっぱり、さまざまな時代の心の中に広大な物語を潜ませて、どんな状況でも自分の中にある世界を大切に拓き続けてきた人たちに憧れがあったのだと思います。

 

いろいろキャリア的にも変化があったりして、自分もちょっと仕事とは関係なしにこういうドおたく的というか、ぎーくぃな趣味をまじめに楽しんでみようと思ったので、つたないながらもこのようなSFを挙げてみようと思ったわけです。

 

まだまだ読み込んできた活字の量も少ないし、演出としてもっと作りこむべき部分はたくさんあるようにも思うけど、このままどこにもアップせずにローカルフォルダのアビスへと葬られるだけでは趣味として成り立たないようにも思えたので、自分に宣言する意味も含めて、とりあえずここにアップしてみようと思います。。。それでは!

 

80光年のヴァン・ライフ:1

2021年、宇宙にはすでにたくさんの駅があった。
1977年に出発した探査機は、私のあこがれで、7歳の私はかのはるかなる旅をずっと夢見ていた。
小学校に入り、社会というものに初めてでて、それまでのように星のことを考えてばかりいられなくなって、私がその憧れを思い出すまでに気がついたら40年もの月日が経ってしまっていた。
40年…コンピューターは発達に発達を遂げ、ネットワークは密になり、この世に残された人類の進化の余地はもはや飽和状態にさえあるかのようだった。
だが、意外にも人類を地上の呪いから解き放ったのは40年も前に飛ばされた貧弱なコンピューターのテレメトリーデータであった!
すなわち、宇宙には既に何者かによって作られた"駅"の存在であった。
それらを行き交う交通手段及びエネルギーとそれを用いている種族がいるということを…
人類はしばらくして、彼ら恒星間航行種族の仲間入りとなり、2012年、国連の恒星間エネルギー局は民営化された。
かつての一生に一度できるかという旅といえば世界を一周することだったのに対し、銀河を行き来することがもはやパスポート一枚あれば誰でも時間をかけることなく可能になっていた。